ワーママが大変すぎて退職を検討中。
でも正社員を辞めちゃうのは色々不安…。
こんな不安に役立てていただける経験と情報を記事にまとめました。
仕事しながら家事育児は、考えることも悩みも多すぎていつも頭がパンクしそうですよね。
正社員は保証は厚くキャリアに重要となるため、「子供のために退職したい」と考えたとき多くの懸念要素が生まれてきます。
そもそも正社員を辞めると経済的に破綻する場合は、
「辞めてどうなる」という話になっちゃいます…。
我が家はそのケースで経済的に正社員一択しかなく、よく悩んでます…。
この記事を読むと、ワーママが正社員でいることのメリットとデメリット、そして退職した場合のメリットとデメリットが明確になるので、正社員でいつづけることに悩んだときの指標になります。
私は2016年に長男出産以降、人材紹介会社の正社員でワーママを続けてきました。
何度も退職やアルバイトへの転向を考えましたが、経済的な理由などで踏みとどまって2024年(記事作成時点)に至ります。
我が家はわけあって世帯収入に対して賃貸の家賃でギリギリの生活をしています。
そのため私が正社員を退職すると生活に行き詰まる状況でバイトや専業主婦という選択肢なし、正社員退職を何度も考えながら実行に移せずに現在に至ります。
そんな経緯で、正社員継続or退職のメリットデメリットはたくさん調べ、周囲のワーママに聞き情報だけはたくさん集めてきました。
その情報で、今退職を迷っている人の役に少しでも立てればうれしいです。
ワーママが退職することのメリット
ワーママ正社員を辞めた場合のメリットをまず説明します。
仕事で毎日大変だと、メリットがたくさん浮かんできますよね。
メリットもデメリットも、言語化して整理して、家庭ごとに重要な部分をチェックしておくようにしましょう。
ワーママが退職することのメリット
・育児に専念できるので子供とのコミュニケーションをたくさん取れる
・仕事のことを考えなくていいので、そのストレスが減る
・家事や食事に時間をかけて取り組める
・子供が幼稚園や学校を休まなければいけないとき、柔軟に対応できる
・子供にトラブルが発生したとき時間を確保して向き合うことができる
・趣味や家庭外の活動で新たな発見を得られる
育児に専念できるので子供とのコミュニケーションをたくさん取れる
仕事を辞めて家庭に専念できるのなら、一番のメリットは子供と過ごせる時間が爆上がりすることです。
色々なSNSや育児書でも言われていることですが、子供にとって一番必要なのは「親と一緒に楽しい時間を過ごすこと」だそうです。
親とのコミュニケーションやスキンシップによって、子供が「親から愛されている」と無自覚に認識できることが、一番重要なのでしょうね。
人間関係でも勉強でも仕事でも、一番大切なのは「土台」です。
「土台」なしには立派な建物もキレイな花が咲く植物も成り立ちません。
人も同じのようで、「愛情」という土台あって初めて「しつけ」「教育」などが意味を為します。
もちろん、仕事しながらでも土台を固めることは十分可能ですが、仕事のない状態ならよりそこに集中しやすくできそうですね。
仕事のことを考えなくていいので、そのストレスが減る
仕事がなくなるだけで、ママのストレスは激減のはず。
ママ本人は気づいてなくても、仕事のストレスは色々な所に影響を及ぼしているはずです。
仕事が忙しいことで、本当は作りたいメニューが作れなかったり、掃除機をかけられなかったり、布団を干せなかったり、洗濯物をたためなかったり…。
心当たりはありませんか?
やりたいのに、物理的にできないとストレスが溜まりますよね。
また仕事でミスしてしまったときや納得いかないことがあったり、悪いケースだとハラスメントにあっていたりすると、そのストレスは家庭に大きく影響しがちです。
私は長男が1歳の頃に会社でパワハラにあっていた時期があり、ある日急に子供と話したくでも言葉が出てこなくて涙があふれてきて、そこまでストレスを自覚していなかったので急に危機感が湧いてきて焦りました。
良くないのは、ママ自身も仕事でのストレスに気づかず、いつの間にか家庭に影響が出てしまうことです。
退職するなら、ストレスの芽自体を摘むことができるので、楽な気持ちで育児と家庭に向き合える可能性が高まります。
家事や食事に時間をかけて取り組める
仕事がない場合は、多くの時間を家事と育児にあてられますよね。
これまで行き届いていなかった掃除、作りたいけど平日は難しかった料理、子供と一緒に遊んだり学んだりする時間、などなど。
もちろん、自分の時間にあてることもできますし、仕事していた時間分を何にどれくらい使うかは自分次第。
それを考えるだけでちょっとワクワクしちゃいますよね!
私は時短料理好きが長じてミールキットをよく使うのですが、とにかくおいしいミールキットが多いんです。
もし時間に余裕があるなら、ミールキットを参考に手間のかかるロールキャベツとか、オーブンで焼き上げるスコーンとか、憧れます!
子供が幼稚園や学校を休まなければいけないとき、柔軟に対応できる
仕事をしていて、誰も悪くないけどどうしても辛くなるとき…。
それは子供の病気などで仕事を急に休まなければいけないとき。
子供のために急な休みをもらうとは言え、引き継ぎも報告もなく退勤できるわけではないので、保育園から連絡を受けてから迎えに行けるまでは短くても30分前後はかかるのではないでしょうか。
仕事内容や勤務場所によっては数時間かかるのも当たり前。
退職している場合保育園は基本的に利用できませんが、幼稚園から小学校から呼び出しがあったとき、すぐに向かえるのはママの精神的にもかなり楽です。
何より、呼び出されるのは大抵「高熱で」とか「吐いた」とか「ケガして」なので、ママが早く駆けつけられることで子供も安心できます。
子供にトラブルが発生したとき時間を確保して向き合うことができる
小学校以降に多いことですが、子供がトラブルを起こしたときには学校から呼び出され相談する必要が発生することも。
そういったトラブルとは別で、子供に発達障害などあった場合に保育園・幼稚園以外で時間を確保して相談したりすることが必要になることもあります。
そんなとき、仕事を気にする必要がなければトラブルにしっかりと向き合い子供の話を聞く時間と余裕を作りやすくなります。
また発達障害などの場合には、自治体や学校などとの相談の時間は基本的に平日に設けられることが多いので、なかなか仕事しながらの対応が難しいケースも。
趣味や家庭外の活動で新たな発見を得られる
仕事を辞めたら時間にも余裕ができるので、趣味を深めたり、コミュニティ活動にに参加したり、などでやってみたいこと、きっと誰でもありますよね。
仕事をしていると時間を取りやすいのが休日のみですが、通常休日は家族の時間にあてられることが多くて、なかなかママのやりたいことを思いっきりやるのは難しい…。
退職したなら、仕事と家庭以外の活動をしみやすくなるので、それを通じて新しい気づきや発見も多いはずです。
自分が興味を持って取り組んだことで視野が広がると、心もイキイキしそうですね。
ワーママが退職することのデメリット
ワーママが退職することのデメリット
・一人分の収入が消え、金銭面が苦しくなる
・家庭以外でのコミュニケーションの場所が減る
・また仕事をしたいときに職を得にくい可能性あり
・家庭以外でのやりがいを見つけることが難しくなる可能性あり
・保育園が利用できない
・根本的な解決にならない可能性がある
一人分の収入が消え、金銭面が苦しくなる
夫婦二馬力での給与が一馬力に減ってしまうのですから、当然と言えば当然です。
そのダメージがどれほど大きいかは、夫婦の給与差によって異なります。
ママの給与所得ありきで家庭が成り立っているのであれば、「ママ退職=生活崩壊」ことになりますよね。
重要なのは、それが「節約で対処できるレベル」なのか「家族が住む場所や食事も危ういレベル」なのか、です。
節約でどうにかなるレベルなら、固定費から見直し家族で話し合うことで、ママが正社員以外の選択肢を得ることが容易になります。
住む場所・食事に響くレベルなのであれば、簡単に正社員退職を選ぶことは難しくなってくる可能性があります。
家庭以外でのコミュニケーションの場所が減る
親にとってコミュニケーションは、子供・家族を除くと職場か友人か、となることが多いはず。
子供がいると、思うように大人同士のコミュニケーションの場を得るのは難しくなりますよね。
特にワーママは「職場が唯一大人と話せる場所」と言う人も少なくありません。
もし職場というコミュニケーションツールがなくなるのであれば、ママにとって重要なストレス発散につながる場所が失われる可能性もあります。
私の場合、超引きこもりなので仕事以外で自分から家庭外の世界を開拓することがほぼありません。
なので、仕事を辞めたらまともに会話するのが夫だけになるだろうな~ってすごく不安になります…。
また仕事をしたいときに職を得にくい可能性あり
仕事や資格にもよりますが、キャリアを築いていても子供がいるというだけで職は得にくくなるのが、悲しいかな日本のあるあるようです。
キャリアを築く過程で人脈を得てその人のならではな転職コネを持っているのでなければ、資格や相当の経験がないと、母親が正社員雇用されるのは簡単ではありません。
ちなみに私は人材紹介会社でエージェントとして10年以上勤務歴がありますが、役職歴はないので年齢的にはかなり厳しく、今の年収を維持して転職することは難しい状況です。
子供がいることのハンデや特別なスキルがなければ、経験が長くとも職を得られるとは限りません。
転職エージェントは間口の広い職種なので、様々な業種から転職できることで知られています。
そのため、勤務歴が長いとしてもマネジメント歴などがないと転職時は評価を得にくいんですよね…。
採用する側に立って考えたとき、年齢的にはそれなりのスキルと経験を求められるのは当たり前です。
子供がいて休みがちになる可能性があるのであれば、それを踏まえてなお会社にプラスをもたらす人材でなければ採用を検討してもらうのは難しいのです。
子持ちの転職って厳しいですよね…。
家庭以外でのやりがいを見つけることが難しくなる可能性あり
退職するのであれば、生活のメインが家庭となることがほとんど。
日常の家庭で、意欲的に継続してやりたいこと(掃除でも趣味でもOK)、目標を持てるもの(趣味でも習い事でもOK)、誰かに話したいと思えること(趣味でも以下略)ってありますか?
もし退職した場合、家庭の中でやりがいや目標を見いだせた方が毎日を楽しく過ごしやすくなります。
仕事をしているときには気づきにくいですが、家庭の中で仕事と同じくらいのやりがいや目標を見出すのって、意外に難しいです!
いつも達成感ややりがいを仕事に見出していた人は、もし退職した場合その気持ちの行き場がどこになるのかを見定めておいたほうがいいかも。
急にやりがいや達成意欲を失ってしまうと、自分でも気づかぬうちに大きなストレスを抱える可能性があるので要注意です。
保育園が利用できない
退職して、自営業でもなく介護などの事由がなければ、保育園は利用できません。
4月以降の誕生日で3歳になる年であれば通常は幼稚園に入れますが、それより小さい場合には幼稚園までの期間をママと一緒に過ごすことになります。
プレ幼稚園で年少以下から入れるところもあれば、満3歳以降のみ入園可能な幼稚園もあるようです。
検討する幼稚園は、退職前に調べておいた方がよいですね。
退職を選ぶなら、その理由の大半が子供と一緒にいるため、という人が多いはず。
子供とずっと一緒にいられるのは幸せいっぱいですが、それまでずっと保育園でお世話になっていたところから自宅保育になるわけで、大変に感じることもきっとあります。
毎日3食の食事を作り、遊びつつ適切な時間にお昼寝して…。
会社に負けないくらい、もしかしたら会社よりずっと忙しいかもしれません。
根本的な解決にならない可能性がある
退職までの経過やその理由によっては、退職が必ずしも自分を救う道になるとは限りません。
根本的な解決にならない可能性がある退職理由の一例を紹介しますので、参考にしてみてください。
根本的な解決にならない可能性がある退職理由一例
・今の仕事がしんどくてイヤ
・職場の人間関係がイヤ
・仕事にやりがいを感じられない
・残業が多く家庭の時間まで浸食される
・職場においては子供がいることへの理解が浅い
・キャリアアップしたいけど子供がいると昇進させてもらえない
・子供がいることを理由に希望する業務をやらせてもらえない
あくまでも一例ですが、いずれの理由も転職するか、もしくは働き方を変えれば解決します。
もちろんそんなに簡単に転職などに踏み切れるわけではないですが、家庭と仕事の両立に苦しんでいると、「退職=楽になる」と考えて辞める選択肢しか見えなくなってしまいがちです。
私は10年以上、人材紹介会社にいますが、
転職理由を深掘りすると、本当に悩んでいる理由に本人は気づけていないことが非常に多くあります。
理由が明確でないと、退職も転職もミスマッチになってしまいます…。
自分が悩んでいることや希望していることの本質は、なかなか自分自身で掘り下げて考えるのは難しいです。
またその答えが導き出されたとしても、その解決策となる選択肢を出していくこともまた難しいんです。
仕事に関しての悩みは仕事のプロに相談することをおすすめします。
答えの見つけ方もその先の選択肢も、エージェントならそれらを導き出す方法を身に付けているので迷っているなら相談するべきです。
人材紹介は、ほとんどの仕事において求職者側は無料で利用できるので
(料金が発生するのは企業側)相談だけでもしてみるべきです!
ワーママが「仕事を辞めたい!」と思うのはどんなとき?
ワーママは多くの人が、一度くらいは「仕事もう辞めたい…」と思ったことがあるはずです。
でも実際、どんなときに「辞めたい」と思うことがあるのでしょうか?
こういう話って意外に職場ではもちろんんしにくいですし、ママ友でも相当打ち解けていないと難しいですよね。
一例を紹介します。
読んでいる方が少しでも参考になったり、心が軽くなったりすると嬉しいです。
子どもとの時間が欲しい
子供の成長を間近で見たい、もっとたくさんの時間を一緒に過ごしたい、という気持ちが強くなったとき。
特に、本やSNSなどで、「子供がママを必要とする時間は一瞬で過ぎる」とか「かわいい子供時代は数年だけ」なんて情報を見ると、貴重な幼少期に仕事してていいのか?という気持ちになってしまうことも。
家事・育児の負担が大きい
仕事に加えて、家事や育児の全てを一人で抱え込むことで、心身ともに疲弊してしまうことがあります。
特に、パートナーの協力が得られない場合や、子どもが複数いる場合は負担が大きくなり追い詰められ、退職を考えることも。
職場環境が悪い
子供がいることへの理解が浅い会社や上司の場合には、頑張って仕事と育児を両立しているのがむなしくなってくるかもしれません。
どんなに頑張っていても、歩み寄る姿勢がない会社や上司だと、もう見切りをつけたくなってしまうことも。
子供がいることで希望する業務ができない、昇進を希望できない
子供がいるというだけの理由で、希望している部署や業務について相談の余地がない会社、そもそも子供がいる状態での昇進は考えてくれない会社、今の時代でもたくさんあります。
もちろん子供がいると対応が難しい業務も少なからずありますが、それを理解した上でもなお相談に乗ってくれない会社なら、頑張って働く意味を見失ってしまうことも。
仕事と育児の両立が難しい
仕事の忙しさや、職場環境の厳しさにより、家庭でゆっくりする時間を取れなかったり、子供とのコミュニケーションが減ったりしていると、仕事と育児を両立することが難しいと感じ、どちらかに支障が出てしまうことも。
自分の時間が欲しい
仕事や家事・育児に追われ、自分だけの時間が全く持てないことで、ストレスはどんどん積もっていきます。
かと言って、家事育児をゼロにすることはもちろんできないので、仕事をゼロにすることを考えてしまうことも。
子供が病気になったとき
何日も仕事を休まなければならず、子供の面倒をみながら仕事を進めることが難しいと感じるとき。
周囲は協力してくれていても、申し訳ない気持ちが強すぎて「自分は会社にいない方がいいのでは?」と思ってしまうことも。
子供のイベントに参加できないとき
運動会や発表会などは、親としては思い出に残しておきたい見逃せないイベント。
そんな重大イベントに仕事を理由に立ち会えないとなったら、いくら仕事を頑張るべきでもさすがにキツい…。
これだけたくさんの事例を見ると、「仕事辞めたい」と思ってしまう気持ち、甘えばかりではないんだな…と、ちょっと自分を慰めたくなってしまいます。
もし退職を選ぶなら…考えておくべきこと5選
いざ、退職!という選択にすすむのであれば、家族を守るために考えておくべきこともあります。
やはり一番ネックになるのはお金であるケースが多いようです。
退職した場合のお金の対策は、多くの専門サイトがあるのでよく確認しておきましょう。
当記事は子供がいる場合の家庭において、ママが退職した場合に備えるべき基本的な5つをご紹介します。
生活していけるかどうか|半年先までの家計を見越して
もっとも気を付けておくべきポイントは、2馬力だった家計が1馬力になっても家計が成り立つかどうか、です。
退職を決める予定なら、まず自分の収入が毎月の家計に占める割合と、その用途を確認しましょう。
ママの収入が、固定費や食費などの必ず毎月一定額が必要となる用途にあてられておらず、貯蓄もしくは節約可能な変動費にあてられているのなら、収入がなくなった場合の家計を組み立てやすい可能性が高いです。
もちろん、貯蓄をママの収入のみに頼っているのであれば、パパの収入からの貯蓄がどれくらい可能なのか、確認しておく必要ありです。
ママの収入が固定費を支えている場合、もしくは絶対に欠かすことのできない食費などに使われている場合には、その収入がなくなった場合に、パパの収入で支えていけるのかなどのシュミレーションをしなければなりません。
その上で、ママが退職しても大丈夫であろうと目途が立つのであれば、念のためママの収入分半年程度は余分にためておくことが望ましいです。
なぜなら、実際にママが退職してから生活が思ったよりも苦しくなった場合や、想定外の出費が継続した場合にはやはりママが働くことが必要になる可能性もあります。
「退職後の様子見(3カ月)」からの「転職先を探す・転職(3カ月)」の流れを、最短でも可能にするのをみすえると、半年は余裕を見ておくことが必要です。
また転職するとなった場合は、半年以上期間が空くと不利になりやすいので、その目安も含めて、です。
保育園と学童はどうなるのか
保育園、学童、いずれも退職した場合の継続可否や、退園・退所までの猶予は自治体によります。
私立や民間の施設を利用しているならその施設の規定によります。
通常保育園の場合には「退職しても即退園」となるわけではなく、求職中であればそのまま利用できたり、退職後も退園までの猶予は多少見込んでくれていることが多くあります。
あくまでも保育園や学童は「仕事や介護などの事由により、子供を見ることができない」家庭のための制度なので、退職すれば利用できません。
ただ学童は、保育園よりシビアで、退職=学童終了、というケースもあるようです。
保育園はもともと就労や介護など、日常を子供の保育に使えない親のための施設ですが、それは「未就学児」が対象です。
就学時、つまり小学生以降は保育園のように猶予を持たせてくれないので、退職後は即、学童利用不可となる可能性もあるため退職前に必ず確認しておきましょう。
転職するなら、次の仕事までの家計は?保育園は?
退職後、具体的な転職を検討しているなら、予定している勤務開始月+3カ月の家計費を確保しておくことをおすすめします。
転職の際には、自分では「●カ月以内に転職する!」と決めていたとしても、今後の人生の大きな分岐点となる転職先を、期限内に決められるとは限りません。
私自身、エージェントとして転職先を紹介してきましたが、予定していた転職期間より延長することは結構あります。
人生に関わる決断であり、転職先の会社の都合もあるので仕方ないことです。
また転職中は、転職活動により迷いが生まれたり認識がアップデートされたりして、希望転職先が変わることが多々あります。
そんな風に、転職前に想定していた期間で希望する勤務先に巡り会えるとは限らないので、極力家計には想定以上の余裕を持たせておいた方が確実です。
自治体にもよりますが、保育園は求職中であれば一定期間内なら利用可能です。
「一定期間」が何カ月なのかは、自治体により異なります。
ただ退職したとなると、保育園利用可能時間は「9時~17時」など保育園側で指定した時間内のみとなるケースが多いようです。
既定の時間で利用するよう、気を付ける必要あり。
また退職したことの報告が遅くなると、「故意に報告せず保育園を不正利用した」と捉えられ退園とされる可能性もあります。
就業状況の変更は、面倒がらずにしっかりと自治体もしくは保育園に伝えるようにしましょう。
キャリアへの影響
正社員を退職した場合、もしいずれ転職する可能性があるなら、転職までの期間によってはキャリアに影響が出ることを想定に入れておきましょう。
職種にもよりますが、高いスキルと経験を求められる仕事ではない限り、残念ながらブランク期間の長い子持ちの人間を高い給与で雇用しようと思う企業はありません。
雇う側の気持ちになれば想像できることですが、あまり持っていないスキルや資格のある人であれば、多少お金を払ってでも確保したいと思いますが、身に付けやすいスキルだけの人にあえて高いお金を払う必要はないからです。
そして子供がいれば急なお休みもありえるので、なおさらです。
退職してもいずれまた正社員雇用を希望する可能性がある場合には、前職より給与が下がることを想定に入れておくべきです。
国家資格並みに取得が難しい資格を持っていたり、「人事」「経理」「SE」など特定の分野で長期実務経験がある場合には、待遇を下げずに転職しやすい可能性もあります。
「事務」「営業」「電話経験」などは、汎用性はありますが転職して給与が上がるかは微妙です。
例えば、営業職はどこの会社でも募集されていてお給与も比較的高めですが、残業や休日勤務、厳しいノルマなど、数字目標がシビアになることも珍しくありません。
数字目標があると良い刺激になる人もいますが、子供がいるとそれが負担になる可能性も大いにあります。
いずれ転職の可能性があり、自分の転職市場での価値を知っておくべき必要があるのであればプロに相談しておくべきことをおすすめします。
ミートキャリアは女性の利用率が高いので、安心して利用しやすいエージェントです。
夫婦が納得できているかどうか
2馬力の家庭で一人が退職するならば、経済的に大きな影響があります。
一馬力でも問題ないはずだったとしても、退職するなら夫婦で同意を得ておくようにしましょう。
夫婦はチームなので、家計が問題ないとしても大きな転換となる退職などは、一人で決めてしまうと後々のコミュニケーションエラーになりかねません。
なぜ、なんのために退職するのか、また退職後の予定(専業主婦になるのか転職するのか、など)をすり合わせておいたほうが無難です。
夫婦で協力できたほうが、子供と過ごす時間もより楽しくなります。
まとめ
ワーママが正社員を退職することのメリットデメリットをまとめました。
ワーママが退職することのメリット
・育児に専念できるので子供とのコミュニケーションをたくさん取れる
・仕事のことを考えなくていいので、そのストレスが減る
・家事や食事に時間をかけて取り組める
・子供が幼稚園や学校を休まなければいけないとき、柔軟に対応できる
・子供にトラブルが発生したとき時間を確保して向き合うことができる
・趣味や家庭外の活動で新たな発見を得られる
ワーママが退職することのデメリット
・一人分の収入が消え、金銭面が苦しくなる
・家庭以外でのコミュニケーションの場所が減る
・また仕事をしたいときに職を得にくい可能性あり
・家庭以外でのやりがいを見つけることが難しくなる可能性あり
・保育園が利用できない
・根本的な解決にならない可能性がある
退職を考えるのであれば、家庭によってメリットデメリットが大きく異なります。
どんなメリットデメリットがあるかを知っておくだけで、決断をする手助けとなり、また退職のための準備もしやすくなります。
ただ、その状況により退職すべきかどうかは異なりますので、迷うならプロに相談するべきです。